松本市の菅谷市長の地方創生に関する発言

生きがいの仕組みづくりが基本目標
生きがいの仕組みづくりが基本目標

 10月20日の松本市での地方創生シンポジウムでの菅谷市長の発言をテーマごとに紹介します。
(1)地方創生について
①2004年に市長に就任した時は順調ではなかった。めげずに頑張りバランスあるまちづくりに心がけた。
②市民が求めていることを最優先すべきである、行政経験はないので、基礎自治体の生き残りのために職員の意欲と行動力に頼った。
③量から質への転換を理念としてきた。医療者でもあったことから、12年前から超少子高齢化時代を予測して的確にすることを重視した。
④都市戦略はあれもこれもという総花的ではなく、医療を切り口にした。1期目は、健康づくり、危機管理、子育て支援(3Kプラン)から始めた。健康寿命延伸はすぐには理解されなかった。
⑤2期目から健康寿命延伸都市松本を掲げた。明るく、朗らかに、豊かな人生を送れる質を重視したが、最初は評判は悪かった。延伸はわからないと言われたが今では誰もが認めてくれるようになった。国は2年前から延伸を言い出した。
⑥まず市民にとって安全で安心で魅力あること、ここに生きていてよかったと感じてもらうことから始める。そのあと、観光や産業にシフトを移せばいいと思う。経済成長優先路線ではない。
⑦私が12年前から言ってきたことを、今回、国は地方創生で動いてきた。「生きがいの仕組みづくり」が松本市の地方創生の基本目標であることに変わりはない。福祉ひろば、公民館、町会そして健康づくりが連携し、一体となった取組ができている。
⑧国は地域包括ケアシステムを作れと言い出したが、松本市では素地ができている。私が医療者なので医師会や大学などとの連携が進めやすかった面もある。
⑨生きがいづくりの仕組みづくりが行政の一番の役割である。