5月24日の18時30分から、福岡市・ホテル日航福岡で開催された福岡東医療センター・外来管理診療棟完成記念講演会に出席しました。熊本地震が発生したことからレセプションは中止され、記念講演会のみ行われました。
同センターの上野道雄院長が、「地域医療における福岡東の試み」という演題で約1時間講演しました。上野院長は11年間にわたって、地域医療の一翼を担ってこられました。主な取り組みとして、①在宅医療ネットワークを「とびうめネット(福岡県)」として発展②電子カルテの改造から「結ネットいきいき」の組織化③1種感染症センターと救命救急センターの開設などを実現されました。また、医療事故調査制度を確立しました。
上野院長は、電子カルテを改造し、医療機関、行政、地域包括など多職種が横方向の情報伝達機能を活用することに力を入れています。「結ネットいきいき」という名称も今日初めて披露されました。
私は埼玉県和光市に視察に行きましたが、高齢者、障がい者、子ども、生活困窮者などを対象にまさに地域包括支援センターの包括化に挑戦されていました。切れ目のない介護、医療、福祉の連携が地方自治体にとって切実な課題になっています。
そうした中、古賀市の地域包括支援センターに、電子カルテの改造による医療情報の提供がどのような効果をもたらすのか、今後の取り組みが注目されます。