健康寿命延伸都市松本市をかかげる菅谷昭市長の年頭挨拶文を見ました。1月5日に述べられたものです。以下要点のみご紹介します。古賀市の2017年を考える上でとても参考になると思います。市のトップに立つ方はこのような見識をきちんと持つ必要があるのではないでしょうか。
(1)四期目の市政運営における5つの重点目標のうち、主な取組みについて
①地域包括ケア体制の整備や地域づくりの人材育成など、心と体と地域を支える「健康ときずなづくり」でございます。
②これまで松本地域で医療機関等と協力した出産体制を引き続き維持し、子どもや子育てを包括的に支援する「次世代を育むまちづくり」であります。
③松本ヘルスバレーの構築、新観光戦略の推進、伝統地場産業の育成、女性や若者が活躍可能な社会づくりなどによる「経済の好循環の創出」であります。
④次世代交通システムの具現化と地域公共交通の維持や、新エネルギー戦略などによる質の高い「暮らしと生活の基盤づくり」
⑤基幹博物館並びに市立病院の建設や市役所新庁舎建設計画の推進、中部縦貫道・国道19号等の広域道路網の建設促進、信州まつもと空港の機能強化等々、「将来世代のためのハード整備」
(2)中核市移行
市民に最も身近な基礎自治体として、より多くの行政サービスを迅速かつ効率的に提供することにより、市民生活の質や利便性の向上を図り、総合的な健康福祉政策を効率的に推進するため、中核市移行に向け検討に着手いたしました。
(3)平成29年度は、市制施行110周年の節目の年
これからの松本市のあり方をより深く考え、「未来志向」で松本市がステップアップしていく『きっかけ』の年に位置付けてまいります。
市制施行記念日の5月1日には、記念式典を挙行
6月17日に、「第57回全日本花いっぱい松本大会」を開催
10月1日には、松本市において初のフルマラソン大会「第1回松本マラソン」を開催
10月30日には、先にも触れました食品ロス削減をテーマとした全国大会
(4)市民主体型成熟社会
私は市長就任当初から、「これからは自らの生き方を問う時代が訪れる」と申しあげ、「経済至上主義社会」から「住民主体型成熟社会」の実現に向け、多くの市民の皆さまとともに松本のまちづくりに努めてまいりました。世界の誰もが経験したことのない超高齢化時代において、今、行政にあらためて求められる最終命題は、そこに住む人々に「生きていて良かった、このまちに住んでいて良かった」という肯定感を抱かせるような、「生きがいの仕組みづくり」ではないかと私は考えております。