1月15日、福岡市・アクロス福岡で開催された「SDGsで地域活性 まちづくりに新たな解決策『新国富指標』」セミナーに参加しました。
GDPだけでは測れない自然や教育、健康を数値化する新しい指標で豊かさを知り、持続可能なつよい地域を創る。
この考え方を学術的にかつ実践的に学ぶことができました。
少し長くなりますが報告しておきます。
(1)若手学者が開発途上国での母子保健、地理学とまちづくりなどについて最新の成果を発表しました。まさに、「社会課題を解決するための病院」として学術面の発信でした。
(2)久山町、宮若市、防府市など新国富を活用した地方創生の実例についても学ぶことができました。
さらに凸版や九電など企業と連携して新国富の見える化や検証などを促進する取り組みも発表されました。
(3)防府市は次の総合計画に新国富を位置付けようとしており、とても参考になりました。
防府市は人口11万人、製造業出荷額9878億円の市ですが、人口減少の影響を直視。次の総合計画に、ダウンサイジングの必要性をにらみながら、新国富を位置付けようとしています。未来への投資を担保することが特徴です。
2月に4000人対象に各施策の満足度と重要度を聞くアンケートを実施。さらに各施策に対しどれだけの金額を負担できるかを聞き、需要を把握。それらを人工、人的、自然の各資本に盛り込もうとしています。
自分たちの地域はすごいと思っても食っていけるのかを客観的に明らかにしたい、過去のやり方は間違っていたことを学術的に明らかにしたいという問題意識が基本にあるようです。
(4)新国富を生かしたまちづくりには、市長・町長のリーダーシップが必要ですが職員の支えも必要不可欠です。また、企業との連携も効果的です。
今回のシンポジウムは、参考となる内容がたくさんありました。