在宅医療同行視察のレポートです。長いですが良かったらお読みください。ご感想などもどしどしお寄せください!
7月10日、宗像市にあるコールメディカルクリニック福岡(岩野歩院長)を訪れ、朝から夕方まで同行視察をさせていただきました。
24時間365人の在宅医療の取り組みを少しでも具体的に把握したいという思いから、岩野院長にお願いして実現しました。
この日は在宅医療に関する多くの場面を視察することができました。大変密度の濃い一日でした。主な内容は以下のとおりです。
①8時30分から、スタッフ全員によるカンファレンスに参加。利用者の状況や対応を共有しました。
②岩野医師、看護師、PA(フィジシャン・アシスタント)の3人チームと車に乗り込み行動を共にしました。
③訪問は10件程度でしたがその内訳は次のとおりでした。様々な場面を見学することができました。
ア)住宅型有料老人ホームや個人宅での訪問診療。外出などのリハビリ、食べるリハビリなどをアドバイス。「在宅ケアノート」に記録します。PAはその場で電子カルテに入力。移動の車中で岩野医師が電子カルテを仕上げる。
イ)住宅型有料老人ホーム、個人宅、病院で訪問診療を始めるための家族、担当者との会議。「事前指定書」の説明もありました。介護支援相談員、訪問看護師、薬剤師、管理栄養士、ケアマネージャーなどがきめ細かい打ち合わせをしました。家族の不安にも丁寧に説明していました。
ウ)個人宅で訪問診療。家族と打ち合わせの上、高齢で発熱のため救急車で搬送。
エ)障がい児の訪問診療。
オ)昼食は短時間におにぎりを食べました。クリニックには夕方の5時過ぎに戻りました。
④移動しながら岩野先生から学んだこともたくさんありました。
ア)訪問診療の個人負担。
イ)福岡県は在宅看取り率が低く、往診も認めない動きがあること。
ウ)医師、看護師のスタッフ確保の課題。
オ)訪問診療、訪問看護、デイサービスなどのチーム医療の重要さ。
カ)医学生、若手医師への働きかけや新たな在宅医療診療所の開業の動き。
7月10日の同行視察は大変有意義でした。この経験を活かし、古賀市でも在宅療養支援診療所が一日も早くオープンするよう私ができることを全力で取り組みたいと思います。
岩野先生、コールメディカルクリニックのスタッフの皆さん、私の同行見学を受け入れてくれた患者さん・ご家族・関係者の皆さん、大変ありがとうございました!