8月5日の古賀市議会・市民建産委員会での所管事務調査の中で、注目の「道の駅」について質疑が集中しました。
明らかになったことは主に以下のとおりです。
①6月21日の「道の駅タウンミーティング」報告書が提出された。(A4版32ページ)参加者は104人。質疑者は12人。
②6月7日から7月3日まで実施された「道の駅整備に関する意見募集の結果報告書」が提出された。(A4版50ページ)意見を提出した市民は373人、自由記述は292人。
③「道の駅」(暫定案)が古賀市の強みを向上や弱みの解消につながるかという質問に対し、「思う」「どちらかと言うと思う」が35.4%、「思わない」「どちらかと言うと思わない」が45.1%。(整備に反対と思われる意見が10ポイント上回っている)
④292人もの自由記述の意見については傾向を分析すべきという質疑に対し、商工政策課は「多様な意見であり、傾向分析はしない。全文をそのまま市長に報告した。市長の判断材料となると思う」と答弁。
⑤田辺市長は8月ころ判断すると言っているがその発表方法はという質疑に対し、建設産業部長は「発表の時期や場所は協議していない。まず最初に議会に報告する」と答弁。
傍聴していて感じた疑問点は次の点です。
①意見募集の中の3つの設問は「道の駅」(暫定案)の具体化が前提であり、市民の多くが危惧している将来見通しなどの意見を聞き出す設問になっていないこと。3つの設問に対する回答だけを統計処理しても意味がないと思われる。
②373人が意見を提出し、そのうち何と292人が自由記述で意見を提出しました。しかし、担当課はその傾向分析すらせず、そのまま市長に報告し市長の判断材料とするとのこと。3つの設問では伝えきれない意見が大量に盛り込まれた自由記述です。傾向分析して市長に報告するのが担当課の責任ある態度だと思います。
③市長は8月ころに判断すると表明していますが、市長と部長の間でもまだ協議していないとのこと。市長一人で判断するのでしょうか。副市長とだけ相談するのでしょうか。市役所内部の「対話」が不足していると感じます。
市民との「対話」や提出された多くの意見、そして公表されていませんが関係各課の職員の意見をしっかり踏まえることを田辺市長に求めます。