· 

公共交通網形成計画案策定の課題

8月7日の古賀市議会総務委員会で公共交通に関する報告と質疑がありました。古賀市は2019年度に地域公共交通網形成計画の策定に着手します。

◉資料と質疑でわかったこと
①2019年度に地域公共交通網形成計画の案を作成する。
2020年度にパブリックコメントを実施のうえ策定。
2021年度に地域公共交通再編実施計画を策定予定。
②調査策定業務について委託する。
ア)委託先 株式会社 ケー・シー・エス九州支社
イ)契約金額 1544万4千円
ウ)履行期間 2019年6月28日〜2020年3月23日
エ)仕様書によると業務内容は、
○地域公共交通網形成計画の原案作成
○コガバスの新たな運行計画案の検討
③地域公共交通会議を立ち上げ今年度に3回開催する。
④対話集会を3回予定するが対象はコガバス利用者。

◉感想や疑問点
①コンサル委託の1544万4千円は高いですね。
②具体化する実施計画は2021年度作成であり時間がかかりすぎ。
③対話集会はなぜコガバス(古賀駅東口⇄グリーンパーク)利用者のみが対象なのか?古賀市はこれをコミュニティバスと言っている。
④アンケートがわが家に送付されてきたが、設問内容は漠然としすぎている。
⑤熊本市の交通政策を学んできたが、網形成計画の前提に公共交通グランドデザインと市民の責務等を明らかにした公共交通基本条例が必要不可欠とのこと。古賀市はここが欠けているので地域公共交通会議での議論が重要となる。
⑥担当部署の適正化、充実も不可欠ではないかと思います。

地域公共交通網形成計画策定に着手することは、一歩前進だが、その前提をしっかりしておかないと無駄になる可能性もはらんでいます。そのことを意識して取り組む必要がありそうです。

みなさんのご意見もお聞かせください。

熊本市の公共交通に関する施策の経過
熊本市の公共交通に関する施策の経過