11月6日の午後、アクロス福岡で開催された「九州SDGs経営推進セミナー」に参加しました。
九州経済産業局の主催で、260人が参加しました。
SDGsパートナーズ有限会社の代表取締役CEOの田瀬和夫さんの基調講演は、SDGsを理解するうえでたいへん参考になりました。
世界的な背景として、東西冷戦の終結、グローバル化と世界各地での内戦、国家主導では制御不能な気候変動、HIV、インターネットの広がり。今のままの経済では地球がもたないという危機感。そうした背景のもと、2015年9月、2030年の人類生存戦略の一つの到達点として17のゴール、SDGsが国連で全会一致で採択されたという意義。
前文にある、「誰ひとり取り残さない」、「一層大きな自由」、「よく生きる」、「世代を超えて」という決意や概念を理解することの必要性。
SDGsは政治宣言で法的拘束力がないが、企業に重要視される理由は、「ビジネスの土台を強固にする」、「新たなビジネス機械を獲得する」、「事実上のリスクを排除する」という3点。さらに、優秀な人財はSDGsを経営戦略に取り入れている企業に関心を持ち集まってくること。
福津市のようにSDGs未来都市に選ばれた自治体は、経済、社会、環境などのリンケージを最重要視していること。
SDGsを経営戦略に取り込めるかどうかは新たな思考に宿ること。それは、時間的逆算思考(ムーンショット理論)、論理的逆算思考(演繹的イノベーション)、リンケージ思考(レバレッジ・ポイント理論)の3つ。いわゆるバックキャスティングで将来の理想の姿を想像して、今必要なイノベーションを起こすこと。
このようにまとめるととても難しく感じるかもしれませんが、田瀬さんの70分の講演はたくさんの気づきを与えてくれました。また整理して報告したいと思います。
古賀市でも総合計画にSDGsの視点を生かそうとしています。今回のセミナーで学んだことをみなさんと学習、議論していきたいと思います。古賀市の職員も数名このセミナーに参加していたのでよかったです。