1月9日、NHKスペシャル「2030未来への分岐点」が放送されました。第1回は「暴走する温暖化”脱炭素”への挑戦」がテーマでした。ご覧になった方も多いと思います。ぜひ感想を出し合いませんか!
私の感想です。全体のキーワードは「若者」だと思いました。
(1)2030年に対する危機感をさらに認識した
(2)あと10年が決定的であり、ここ数年で正しい道に転換しなければ「暗黒の未来」となると痛感した
(3)EUの脱炭素革命、ヨーロッパや」アメリカの若者の行動など既に始まった動き。日本でも若者が社会の変革を担う時代に変わっていく、その応援をしなければと考えた。
(4)議会や地域で、仲間を広げ、若者とともに行動したいと思った。
番組の大まかな流れは次のようなものでした。
①女子大生が未来からのメールを見て考える設定(温暖化を放置し変わり果てた地球、2100年の未来を変えるためにすぐ動き出して欲しいというメール)
②2030年までの10年が緊急事態という危機感(グレーテス事務総長「地球は破壊されている。人類は自然に対し戦争をしかけている、自殺行為」)地球が飽和状態に達した、二酸化炭素を吸収する力を失う。人類の未来を左右する決定的な10年に入った。
③暗黒の未来を映像化。危機感を裏付ける実態やデータ。
a.グリーンランドで5320億トンの氷床が解ける。
b.日本での動き。台風被害と温暖化の関係研究。(降水量10%増、千曲川の流量20%増、床上浸水面積の増)
c.2030年に+1.5°。「ホットアース理論」限界、暴走。
北極の氷の縮小、温暖化加速⇒シベリアの永久凍土がとけメタンが爆発的に吹き出す。未知のウィルス。⇒アマゾンのサバンナ化、二酸化炭素放出⇒南極の氷の融解、海面1メートル上昇。
④2100年プラス4度の可能性。暗黒の未来。最高気温40度越す。熱中症危機。医療危機。砂浜の9割消失。漁業の大打撃。江戸前寿司が消える、夏季オリンピック開催無理。台風水蒸気量20%増、降水量30%増。荒川堤防決壊で浸水1メートル、都市機能マヒ、秋葉原のビル1階浸水、
⑤今すぐ道を変えるべき。この10年の行動が未来を決める。
世界は動きだした。
a.EUのグリーンディール2030年までに120兆円投資。科学的事実に基づきこの数年で道を正す責任。2030年に二酸化炭素半減、2050年に実質ゼロが必要。容易ではない。コロナによる自粛で7%削減推定。
脱炭素革命。エネルギー転換(石炭禁止、再生可能転換、産業部門リサイクル変革、国境炭素税、電気自動車と充電設備、住宅・公共施設の断熱化)2030年55%減。
b.ドイツのRWE。2030年石炭75%削減、洋上風力への転換、住宅での太陽光発電・蓄電システムと全国的ネットワーク、仮想発電所。市民一人ひとりが社会を変える。エネルギーの民主化。
c.雇用を失うことへの反発。グリーンディールの課題は「誰も置き去りにしない公正な改革」。最大の罠は「何もしなくても今の状態が守られる」と考えること。錯覚。正しい方向に動くこと。
d.EUの動きを後押ししたのが若者の行動。グレタ少女。
バイデンに脱炭素を掲げさせたアメリカの若者の行動。
オンライン講演会、高校生の参加、(マイボトル、マイストロー、古着)「私は16歳。あなたの投票に私の声おは関係ないですか?」若者の声を聞く社会に変えたい。若者が社会の変革を担う時代。
e.環境問題は時代に逆行するものではなく、最もハイテクでクールな社会こそ持続可能な未来である。
f.日本の若者の動き。知ること、行動すること。新しい世界を築けると信じて。
⑥次回を予告。2月3日。大地は人類を養えるのか~水・食料クライシス~