3月3日の施政方針に対する各会派代表等による質疑の中で、田辺市長の施政方針について「長すぎる」という指摘がありました。市長は、指摘は受け止める、思いがあふれた、事業の説明が重複している、職員から長いという指摘はなかった等と答弁していました。
私はかなり以前から大野城市の施政方針は学ぶべき点が多いと思い注目してきました。そこで、内容だけではなく説明方法と所要時間を知るために大野城市の録画配信を見ました。
その結果を表に整理しました。単純比較はできないと思いますが一つの目安にはなると思います。
田辺市長は60分で、大野城市の井本市長は49分30秒。ただし大野城市の場合は予算案の説明と一体で行うので、副市長、上下水道局長の説明と合わせると64分30秒でした。
田辺市長の説明が長く感じる最大の原因は、事業説明の重複であることは明らかのようです。
また、長く感じるもう一つの原因は、要点を絞っているかどうかだと思います。時代認識や気候変動問題のような重要課題、市政運営の重要機軸の説明こそ施政方針で明らかにしてほしい点ではないでしょうか。
さらに市長自身のマニフェストの総括です。古賀市は折り返し地点、大野城市は任期最後の年という違いはありますが、節目という点では共通しています。田辺市長には丁寧な「振り返り」に力を入れてほしかったですね。
私は、施政方針は「まちづくりの教科書」と思い、1期目からその重要性を指摘してきました。施政方針の実現、内容の改善を促してきました。
2030年までの10年間は未来を左右する重要な期間です。施政方針を書くのはもちろん市長ですが、その内容を高めるためには市民、議会の意見も欠かせないと思います。
皆さんのご意見をお寄せください。