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<9月議会報告36> 総合計画基本構想に対する大綱質疑

<9月議会報告36>
 9月16日の定例会最終日の本会議で田辺市長は第5次古賀市基本構想を提出しました。私は大綱質疑の市長の認識を問いました。
 私は策定時期の1年延期を求めてきました。市民意識の反映、市民参画の醸成、職員の議論不足、そしてアクションプランとセットで示せない段階であることが主な理由です。
 
(1)この時期の提出に踏み切った判断
 市長は、第4次計画から第5次計画につなげる責任から提出したと答弁。総務部長は9月3日の基本構想審議会で了承を得たので6日に議案として起案、8日に市長が決裁。庁議では検討していないと答弁。
 総務部長は、提出した基本構想案に沿って予算編成を進めるので、否決や修正があれば立ち止まってアクションプランを見直すが基本的に影響はないと答弁。
 政府が示す脱炭素社会形成やデジタル化の具体策を見届けなくて大丈夫かという指摘に、市長は、今ある英知を総動員して10年間の基本的指針を示したと答弁するにとどまりました。
 基本構想の審議過程でアクションプランを示せるかという指摘に、総務部長は、議会に示せるのは当初予算の提案の時期であり近いうちに示すことはできない、ただしどういうものか説明はできていないので概要説明は示したいと答弁。
 
(2)都市イメージや想定人口の考え方
 「ひと育つ、こが育つ」というほわーっとした表現になった理由について、総務部長は、健康やコミュニティ、支え合いというキーワードはあったが議論尽くして最適なものとして提出したと答弁。
 「住みよさ指標」等についてなぜ「上昇」という目標にしたのかという質疑に、総務部長は、これで良いかという議論はあったが数値を示すのは技術的に難しいと判断したと答弁。
 「想定人口6万人」は目標なのかどうかという質疑に、総務部長は目標ではないと答弁。
 
(3)新たな事業構築の可能性
 一例として小中学生の特定健診や29歳までの若者健診を第5次総合計画の初年度から実施することは可能かと質疑しました。
 市長は、政策と施策の大きな方向性を練り上げてきた。記載されていないから新たなことに踏み切れないという発想はないと答弁。
 
 全体を通じてバタバタと進めている印象が強く熟議が不足していると感じました。
 これから議会での審議に入りますが、市民にとってこの基本酵素はどういう意味があるのか、市民はどう受け止めているのか、そこをしっかり把握することが前提だと思います。
 皆さんのご意見をお寄せください。